集合とその相等【集合論1】

集合論

数学の学び直しのための記事です.ここでは,数学の基礎である集合論の解説を行います.

集合について

数学では,考察するさまざまな対象(もの)を集合として捉えます.

例えば,数\(1\),\(2\)からなる集合を\(\{1, 2\}\)と書きます.

集合を構成するもの,上記の例なら数,を集合の(あるいは要素)といいます.

集合を表す方法には,上記のように集合の元を書き下す方法と,集合の元が満たす条件を記す方法があります.

前者を外延的記法,後者を内包的記法とよびます.

例えば,前者の例は\(\{1, 2, 3, 4, 5\}\)で,後者の例は\(\{n\mid nは整数,1\leq n \leq 5\}\)です.

数学で重要な集合として,\(\mathbb{N}\):自然数全体,\(\mathbb{Z}\):整数全体,\(\mathbb{Q}\):有理数全体,\(\mathbb{R}\):実数全体,\(\mathbb{C}\):複素数全体があります.

この記事では,\(\mathbb{N}=\{0, 1, 2, …\}\)とします.

ある元\(x\)が集合\(A\)に属することを\(x \in A\)と書きます.

他方,ある元\(y\)が集合\(A\)に属しないことを\(y \notin A \)と書きます.

集合の相等

二つの集合\(A\),\(B\)が元を全て共有するとき,二つの集合\(A\),\(B\)は等しい,といい\(A=B\)と書きます.

この時,\(A\)に属する元は全て\(B\)に属し,かつ,\(B\)に属する元は全て\(A\)に属します.

これを論理記号で書くと,

\((\forall x \in A, x \in B) \land (\forall y \in B, y \in A) \)

となります.

\(\land\)は「かつ」を意味する論理記号で,二つの命題の両方を意味します.

そこで,集合\(A\),\(B\)について\(A=B\)を証明せよ,と問われたならば,\((\forall x \in A, x \in B)\)と\((\forall y \in B, y \in A) \)の両方を示す必要があります.

例題

問題1

集合\(A=\{1, 2, 3\}\)と\(B=\{2, 3, 1, 2\}\)は等しいか?

問題2

以下の集合を外延的記法で表せ.

(1) \(A=\{n \mid n \in \mathbb{N}, n \leq 5\}\)

(2) \(B=\{m \mid m \in \mathbb{Z}, \mid m \mid \lt 6\}\)

解答例

問題1

\(A\)の全ての元は\(B\)に属し,\(B\)の全ての元は\(A\)に属する.したがって,\(A=B\)である.

問題2

(1) \(A=\{0, 1, 2, 3, 4, 5\}\)

(2) \(B=\{-5, -4, -3, -2, -1, 0, 1, 2, 3, 4, 5\}\)

参考文献

集合論に関する参考文献を以下に挙げます。

松坂和夫著、『集合・位相入門』

赤攝也著、『集合論入門』

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