高校生物の復習の記事です。
本記事ではリボソームについて説明します。
リボソームとは?
リボソームは、細胞内でタンパク質合成を行う非常に重要な細胞小器官です。リボソームは動物や植物の真核細胞、そして原核細胞にも存在しますが、その構造には若干の違いがあります。リボソームは、主にタンパク質とリボソームRNA(rRNA)から構成されており、細胞の中でタンパク質を合成する「工場」として機能します。
リボソームの構造
リボソームは、大小2つのサブユニットから成り立っています。このサブユニットは、リボソームRNA(rRNA)とタンパク質が結合して構成されます。大サブユニットと小サブユニットは、タンパク質の合成が始まる際に結合し、mRNA(メッセンジャーRNA)を読み取りながら新しいタンパク質を作り出します。真核細胞では、リボソームは核の中の核小体で合成され、その後細胞質に移動します。
- 小サブユニット: mRNAの配列を読み取る役割を持ちます。
- 大サブユニット: アミノ酸を結びつけてタンパク質を作る役割を担います。
リボソームの機能
リボソームの主な機能は、mRNAの指示に従ってアミノ酸をつなぎ合わせ、タンパク質を合成することです。この過程は翻訳(トランスレーション)と呼ばれます。具体的には、mRNAの配列に従い、トランスファーRNA(tRNA)によって運ばれてきたアミノ酸がリボソーム上で結合され、新しいポリペプチド鎖(タンパク質の前駆体)が形成されます。
リボソームは細胞質内で自由に浮遊している場合(遊離リボソーム)もあれば、粗面小胞体に付着している場合もあります。遊離リボソームは、主に細胞内で使われるタンパク質を合成し、粗面小胞体に付着したリボソームは、分泌タンパク質や膜タンパク質の合成を担当します。
問題
以下の文の括弧内に適切な語句を入れよ。
リボソームは、遺伝情報に基づいてタンパク質を合成する役割を持つ細胞内小器官です。リボソームには、細胞質内に自由に存在するものと、( 1 )に付着しているものの2種類があります。リボソームは( 2 )から情報を読み取り、アミノ酸を並べて( 3 )を形成し、タンパク質を作ります。
特に、( 1 )に付着したリボソームは、分泌されるタンパク質や膜タンパク質を合成します。合成されたタンパク質は小胞体内に送り込まれ、その後( 4 )を経て分泌小胞に包まれ、細胞外に分泌されたり、細胞膜に組み込まれたりします。したがって、リボソームはタンパク質合成において重要な役割を担っており、細胞のさまざまな機能に貢献しています。
参考文献
以下は高校生物を学ぶための参考文献です.
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