力学の学びなおしの記事です.
測定と単位について説明します.
測定と単位
物体の運動を考察するうえで,測定を行うことが必要です.
物体の位置を直接メジャーなどで測定する方法もありますし,幾何学的な知識を利用して間接的に計算する方法もあります.
測定値はその測定で基準となっている単位とともに記録されます.
長さでは[m](メートル),時間では[s](秒),質量では[kg](キログラム)などがあります.
測定値は一般には単位とともに示されて初めて意味を持ちます.
長さが1,といわれても,それが1[m]なのか,1フィートなのか,1尺なのかわかりません.
測定は,目盛り付きの測定器で行われる場合には読み取れる最小目盛りの10等分まで読みます.
例えば,1[mm]が最小目盛りである定規の場合は,12.4[mm]などと読みます.
一つの分野で主に利用される単位の組を単位系といいます.
ふつうは,上記のように基本となる単位として長さ([m])・時間([s])・質量([kg])をとります.
この単位の組をMKS単位系といいます.
重さの単位で重量キログラム[kgw]というのもあり,これは力の単位なので,長さ・時間・力をとることもできます.
つまり,それぞれの分野で便利な単位系を利用するということで,単位系が変われば式の見かけも変わり得るなど,注意すべき点も出てきます.
問題
問題1
以下の量を指定された単位に換算せよ.
(1) 1[m]を[km]に.
(2) 1[s]を日[d]に,ただし,上三桁まで求めよ.
(3) 1[kg]をオンス[oz]に,ただし,1[oz]は約28.35[g]であり,上三桁まで求めよ.
解答例
(1) 1[m] = 0.001[km].
(2) 1[s] = 1/60[min] = 1/60/60[h] = 1/60/60/24[d] = 1.16 \times 10 ^ {-5} [d]
(3) 1[kg] = 1000[g] = 1000/28.35 [oz] = 35.3 [oz]
参考文献
力学に関する参考文献を以下に挙げます.
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戸田盛和著,『物理入門コース・力学』
藤原邦男著,『物理学序論としての力学』
